GMO Free Zone 宣言

平成の名水百選にも選ばれた「生水(しょうず)の郷 針江」をご存知ですか?
滋賀県高島市針江地区では各家をはじめ100カ所以上の湧き水が溢れ、
600年以上前からある水路を今も生活の中で利用し、
水を共有の財産として大切にしています。
私たち「のんきぃふぁーむ」はその「生水の郷 針江」にて
農業から加工までを営んでいます。

生水の郷 針江

川端

滋賀県、琵琶湖の湖西地方、こんなところに針江はあります。
JR京都駅から湖西線を新快速で45分、JR新旭駅から徒歩約15分、
名神高速「京都東IC」から車で約1時間のところにあります。

針江地区は別名「生水(しょうず)の郷」とも言われており、今でも100件以上の家が 川端(かばた)と呼ばれる湧き水を使い生活しています。

年間を通じて 12~13℃の水が湧いています。
普段は、洗面、台所まわりに使っているのですが、夏になると、スイカ、ナス、トマトなど採れたての野菜等から、お茶などを冷やす天然の冷蔵庫になります。

針江集落を縦断する針江大川があります。
この川の約70%は、先に説明しました各家庭の「川端」から流れて出た水の為、同じく年間を通じて14℃前後。

大変きれいな水で、清流しか育たない梅花藻が年に4度刈らなければならない程生えていて、季節になると梅のような小さな花を水中で咲かせます。
夏は子供たちが魚つかみや、発泡スチロールのイカダに乗って川下りを しているのを見かけます。

田んぼと生き物

魚道

かつて琵琶湖周辺の田んぼは、フナ、コイ、ナマズなどの魚類にとって絶好の産卵場所でした。
しかし、琵琶湖の総合開発やほ場整備事業によって、 田んぼと水路との間に 大きな落差が生じ、また、農薬、除草剤などの開発で農業は楽になりましたが、どじょうやメダカなどの魚にとって住むことのできない田んぼになってしまいました。
鮒寿司の材料として滋賀県で長く親しまれてきたニゴロブナも激減し、その魚などを餌としていた コウノトリなど 他の生き物の姿も見えなくなりました。

そこで「魚のゆりかご水田」により、魚道づくりや魚に優しい農業を通して、人と生き物が共生する、元来あるべき姿を取り戻そうとし、創造していくものが「魚のゆりかご水田プロジェクト」です。

左の写真は、我が家のゆりかご水田に魚がのぼるための魚道です。
5月から6月にかけて、雨が降ったりして水位が上がると琵琶湖から産卵する為にナマズやフナが田んぼにのぼります。

田んぼは水路や琵琶湖に比べ水温が高く、 プランクトンが豊富な為絶好の産卵場所になり、この田んぼで育った稚魚は、また魚道を通って琵琶湖へと旅立っていきます。

GMO Free Zone 宣言とは?

魚道

GMOとは「Genetically Modified Organism」の頭文字をとったもので、直訳すると「遺伝子組み換え食品」の意です。

現在技術の発達で細菌などの遺伝子の一部を切り取り、別の生き物の遺伝子に組み入れたりできるようになりました。
このような技術を使い栽培された作物、また、その作物を原料に使用した食品を遺伝子組み換え食品と呼びます。
例えば大豆、とうもろこしに除草剤、 害虫に強い抵抗性をもつ遺伝子を組み入れます。すると除草剤を散布しても枯れない、 害虫の害を受けない、といった大豆、とうもろこしを作ることができます。

この技術は一見、「なんて効率的で素晴らしい技術なんだ!!」と思われる方もいらっしゃるかも知れません。
確かに私たち農家にとっては、手間のかかる除草作業、虫の心配が無くなるということは願ってもない事です。
しかし、その作物の人に対しての安全性は??と問われたらどうでしょうか。

もちろん他の生き物の一部分を種を越えたほかの生物に組み込む。という倫理的な観点もあります。
ですが、遺伝子は生き物です。 車のパーツをバイクに組み込む、という事と同じではないと思います。
実際「全てが解明されているか?」と問われたら現時点での答えは「No!!」です。
遺伝子の思わぬ活動がどのような結果を 招いてしまうか今のところ誰にも分かりません。

現に実験において遺伝子組み換えジャガイモを食べさせたラットの発育不全、免疫低下。蝶の幼虫が遺伝子組み換え作物の花粉をふりかけた葉を食べさせて、4日間で44%の幼虫が死に、生き残った幼虫も発育不全になったという結果もあります。

しかし、そんな作物がこの日本においても研究され、栽培されようとしています。(研究ではすでに栽培されています。)
異常をきたしてから対応する、アスベストの二の舞を踏んではならないと思います。
しかも作物は花粉を飛ばし、どんどん本来の自然の生態系を侵食していく危険性もあり、取り返しのつかない事態になるのが目に見えています。
国のずさんな安全性審査も当てにならない今、消費者は遺伝子組み換え作物を買わない認めない、私たち生産者は栽培しないという事が一番の対策になると思います。

そこで私たちはいろいろな方の助けもあり、2005年1月29日、日本で第一号のGMO Free Zone 宣言(遺伝子組み換え作物拒否地域) を宣言いたしました。
そして、この宣言による誓いを、永久に針江のんきぃふぁーむではもち続けて農業を営んでまいります。