波模様
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有機JASについて、なぜオーガニックなのか(1)

私たちの農場は80%以上を有機JAS認証をはじめとした、有機的管理で行っています。

最近は少なくなってきましたが「なぜ有機栽培をしているのですか?」と聞かれることはよくありました。
もちろん、理由は一つではありませんし、僕自身、日々の学びのなか、理由が増えていったり、変わっていく事はよくあります。そんななかにあっても変わらない、いくつかの理由を今回お話しさせていただきます。

最初に、僕は授業や講演など学生さんや農業関係者以外の方にお話をする際は、「農と農業」の話をさせていただきます。

この「農と農業」ですが、考えをもつきっかけとなったのが、僕自身、農家をはじめとした様々な農業に関わる方々の考え方に触れ、また業界を知っていく中、あまりにも「農業」の幅が広すぎて何も農業について話せなくなってしまったからでした。

一つに、プレイヤーがあまりにも多過ぎること。
1960年、日本の農業就業人口は1454万人(168万人/2019年)でした。
もちろん僕たちの住む針江地区も、ほとんどの家が農業をおこなっていました。機械のない時代、針江区でも2軒だけ牛を飼っている家もあったそうですが、ほとんどが家族総出、手作業でお米を作っていたそうです。

時代は変わって、多くの家が農業を辞めていく中、辞められたた田んぼを僕たちが預かり、徐々に田んぼが増えていき、今のような専業農家が増えてきました。一方で、子供の頃から生活の一部として、長年米作り続けて来られたこともあって、家や親戚のお米だけは自分の田んぼで作りたいからと、少しだけお米づくりを続ける方も沢山おられます。更に、農産物直売所なども増えたこともあって、昔から自家用の野菜を作っていたけど、多くでき過ぎるので余ったものを出荷される方なども増えてきました。

今挙げただけでも
○時代と共に面積が増えていった専業農家(兼業農家)
○面積は減らしていったが家や親戚のお米+αだけ作る専業農家(兼業農家)
○自家用野菜の余剰分を直売所に出荷する専業農家(兼業農家)
といった様に、僕たちの身近なところでも様々な「農家」があります。

今回お伝えしたかったのは「農家」と言う言葉が、あまりにも幅が広く様々な立場を持った方がいると言うことなんです。

では次回に続きます!!

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